保育士は他業種に比べ、比較的人材の出入りが多い業種です。
転職で中途採用される人もいれば、保育士を続けられず辞めてしまう人もいます。
退職理由を見つめ直し、対策することは、同じ失敗を繰り返さないことにもつながりますし、新しい転職先を探す判断材料にもなります。
これから保育士に転職する方も、前もって保育士が陥りやすい悩みや失敗が分かりますので必見です!
「職場の人間関係に問題があったため」
保育士の退職理由のNo.1は職場の人間関係。人間関係の問題はここ数年ずっと退職理由の1位に。
保育士は基本的にチームワークが重視されます。
- 部下の指導が難しい
- 自分と合わない上司や同僚がいる
- 教育の方法等について意見交換が不十分である
以上が上位3つに挙げられています。
保育業界は20代~60代以上と働く年齢層が幅広く、女性が半数以上を占めています。
20代の正社員が50代の部下を指導するといった場面も出てきます。
そういったことがトラブルの原因になっていることも。
部下であっても年齢が上ならば、言葉遣いや態度を気を付けることが必要になってきますし、年齢が下であっても上司であるならば、その指示や指導はしっかりと受け入れなければなりません。
年齢や性別に関係なく、お互いの立場を尊重しあい関わりあっていくことが必要です。
「結婚・出産・妊娠・育児のため」
長年上位にランクインする退職理由の一つ「結婚・出産・妊娠・育児」。
先ほども書いた通り、保育業界は女性が約7割と半数以上を占めています。
そのため、家庭と両立しながら仕事をしている方が多く、結婚や出産を理由に退職するといったケースが上位に。
保育士は体力や筋力が必要とされる仕事。
どうしても出産や育児と両立しながら働くのは難しい部分もあります。
現時点で産休や育休制度が整っている事業所が少ないことから、退職せざるを得ない状況になるようです。
ですが保育士は働き方の融通が利きやすいことから、ある程度育児が落ち着いてから復帰される方も多くいらっしゃいます。
「他に良い仕事・職場があったため」
保育業界では常に人手不足が大きな問題となっています。
その対策として、待遇面や働き方などを見直し、より良い人材を確保するために努力を行っている所が増えてきているようです。
転職の際は、自分のキャリアや資格を活かしながら、より一層のやりがいを感じられる職場はどこかを見極める必要があります。
職の転職に失敗しない3つのポイント
これまで紹介した退職理由は、転職することで改善する可能性が非常に高いです。
ですが、転職先選びを誤ると、また同じ理由で退職することになってしまう可能性も。
転職する際は次のポイントに注意して、職場探しをするようにしましょう。
一人で全てのポイントを抑えるのは難しい!という方は、保育士専門の転職サイトを活用するのもオススメです。
転職サイトのコンサルタントやアドバイザーにサポートをお願いするだけで、転職活動の負担が減るだけでなく、転職成功率がグッとアップします。
1.人間関係
退職理由の第1位にもなった「人間関係」。
人とか関わる限り、どんな職種でも起こりうる可能性のある人間関係によるトラブルを避けるのは難しいですよね。
転職活動の際は、今働いているスタッフの男女比や年齢層、離職率などを調べるだけでなく、必ず職場見学や職場体験をさせてもらうようにしましょう。
短時間では実際の人間関係が見えづらいといったこともありますが、利用者から直接話を聞いてみたり、施設の口コミなどを調べてみるのもよいでしょう。
転職サイトのコンサルタントにお願いすると、職場の様子を実際に見てきてくれるだけでなく、実際に働いているスタッフや、退職したスタッフからの声を教えてくれます。
遠方から転職しようと考えている方にも安心です。
2.労働時間・休暇などの待遇面
労働時間や休暇だけでなく、働き方に関する待遇面は仕事を長く続ける上で大事な要素になっています。
なかなか自分の希望する条件に合う職場が見つからず妥協してしまうと、結局続けるのが難しくなり、辞めることになってしまうことも。
転職を繰り返さないためにも、出来るだけ妥協せずに働ける職場を見つけることが必要です。
ですが、なかなかピッタリの職場を見つけるのは難しいですよね。
そんな時は、転職サイトのコンサルタントが希望条件に近い転職先をいくつか紹介してくれるだけでなく、待遇面の交渉も行ってくれます。
転職サイトや求人フリーペーパーには掲載されていないような非公開案件なども紹介してくれますので、自分に合った職場に出会える可能性が高いです。
3.給与面
退職理由にも多かったのが給与面の問題です。
給与に関しては働く事業所や職種によっても大きく違います。
まずは自分が必要な給与額の目安をある程度決めておいて、その基準に合った求人を探しましょう。
高給与案件は人気も高く、見つけるのも難しくなっていますので、こまめに求人情報をチェックすることが大事です。
そのため、すでにフルタイムでお仕事をされている方や、子育てしながら転職活動を行っている方はなかなか高条件の案件に出会えないなんてことも。
その場合も転職サイトのコンサルタントが転職先を紹介してくれたり、給与交渉も行ってくれるので、一人で転職活動を行うよりも心強いですね。